いちご農家はこんな仕事!

イチゴ
いちご農家はこんな仕事

 

 

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いちご栽培を仕事にしている人をいちご農家といいます。

いちご農家はいちごを出荷、販売して報酬を得ています。

今回は、そんないちご農家になりたい!と考えている人のさまざまな疑問にお答えします。

 

 

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いちご農家になるにはどうしたらいいの?

以前は、新規就農でイチゴ栽培を始めることはとてもハードルが高く、農地や研修先などを縁もゆかりもない土地で探すことは非常に困難でした。

現在では、研修を受けて独立する方法が増えています。自治体やJAが事業主体となって研修をおこなって、就農までをサポートしています。

いちご農家に休みってあるの?

結論から言うと、いちご農家に休みはあります。ただし、1週間とかまとまった休みは取りにくいです。また、収穫シーズン後半は休みがほぼ取れないと考えた方がいいです。

育苗スタートと収穫が重なる時期が最も忙しく、いかに乗り切るかが工夫のしどころです。具体的には、3月から収穫ピークを迎え、4月には親苗が本格的に動き出します。親株が気温の上昇とともに一気に育つので、薬剤散布や不要な花房を取り除く作業が必要になってきます。

この時期には、休みといった休みはほとんど取れないです。だいたい3ヶ月間忙しい日々が続きます。それでも1日の労働時間は、筆者の場合、長くて8時間程度です。休みが取れなくても、夕方には仕事は終わりますのでそれから外食などに出かけることもよくあります。

反対に、本当に忙しい収穫シーズン以外は一日じゅう仕事しなくてもよい日もあります。子苗が親苗とランナーでつながっている時期や定植直後は、水管理さえしていれば特に作業することがないときもあります。朝と夕方に苗の様子を数分見るだけであとは何もしない、ほとんど休みのような時期です。

水や温度の管理は、遠隔操作することもできるので離れた旅行先からも機器の設定を変更したりすることができます。ようするに、工夫次第で休みは取ることができるのです。

年収はどれくらい?

いちご農家の年間の収入は、栽培している面積や期間にもよりますが大ざっぱに言って、10aあたり600〜700万くらいです。あくまで収入なので、そこから費用を引いたものが手取りになります。いかに売上を高く、コストを抑えるかが基本です。

もちろん、うまくいかない場合もあります。うどんこ病やハダニによる被害で収穫を継続することができなくなることもあるので、いちご農家は一年を通して病害虫と戦っているといっても過言ではないです。

当然のことですが、うまくいかなかった場合はもっと年収が下がります。

いちご農家の仕事の内容、年間スケジュールは?

もう少し詳しくいちご農家のスケジュールを見ていきます。

栽培は2つのステージに大別される

大まかに言って栽培は、苗を増やして育てる時期(育苗ステージ)その苗を植えて収穫する時期(収穫ステージ)に分けることができます。

育苗ステージ

育苗期間は、親株を購入する10~11月ごろから翌年の8~9月までの約1年間です。

秋頃までには、苗を増やすための親となる親株を用意します。地元の農協や種苗会社で手配します。

親株の植え付け(定植)は、秋に植える秋植えと春に植える春植えがあります。春は収穫のピークで忙しいので、秋植えが一般的です。

ランナーと呼ばれる匍匐(ほふく)苗から増やしていきます。このランナーを多く発生させるために、加温せずに冬の寒さにあてておきます。約5℃以下の低温に一定時間遭遇することによって、休眠打破をして栄養生長に向かいます。

ランナーの先には、生長点があります。そこに芽が作られて根が出てくるので、湿った土の上に専用のピンで留めます。その芽が生長すると、やがて芽のわきからさらにランナーが出てきます。そして、再びランナーの先に芽ができます。それをどんどん繰り返してイチゴは増殖していくのです。

親株から出たランナーは、2、3回苗として受けるのが一般的です。培土を入れたポリポットなどに受けた苗は、定植までのあいだ病害虫の被害を受けないように管理していきます。

親苗 → ランナー → 子苗 → ランナー → 子苗

収穫ステージ

いちご農家はいちごを収穫することが目的なので、まさにここからが本番と言えます。

育苗ステージで育てた元気な苗を収穫用のハウスに植え付けます。定植する株数は、10aあたり6000~7000株くらいが一般的です。イチゴ農家にとっては、苗の定植は一大イベントです。

一般的に、9~10月に定植を行います。9~10月といえば、台風シーズン真っただ中。特に土耕栽培の場合は、畝(うね)がくずれてしまうと定植時期が大きくずれてしまいます。台風による強風も、苗だけでなく栽培施設へ大きな被害を及ぼすこともあるため、本当に気が抜けない時期です。

定植を終えたあとは、保温を始める11~12月以降は台風がほとんど来なくなるので、ちょっとだけゆっくりできる期間になります。いちご農家が休みを取って旅行に行くならこの時期が候補になってきます。まわりのいちご農家の方も休みを取ってガンガン遊びに行っています。(笑)

早ければ、11月上旬ころには収穫が始まります。イチゴが出始めのうちは、まだまだ忙しくはなく、筆者の場合、出荷資材の準備や売り先への商談などを行っています。イチゴの需要が高い12月末は単価もいちばん高い時期です。できることなら、この時期にたくさんイチゴがあるとうれしいですね。

まとめ

地域が同じでも農家によって作業のやり方が違います。また、作業を行う時期もそれぞれ違うのでどれが正解、ということはないです。人より遅れたり、やり方が違っていても無理をして慌てて作業するのはよくありません。まずは基本に忠実にスケジュール立てて、安定して栽培できるようになったら、自分にあった段取りで行うようにしましょう。

いずれにしても、最終的にはイチゴを育てて販売することで生計を立てるという点はどの農家も変わりはありません。天気の変化に合わせて常に先を読んで、質の高いイチゴをタイミングよくお客さんに届けることがいちご農家にとって必要な能力だと言えます。そのうえで、自分の生活を充実させるために計画的に休みを取ることができればいちご農家として成功じゃないでしょうか。

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イチゴ新規就農
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